中古ビジネスフォン(ビジネスホン)にはコスト面で大きなメリットがありますが、逆にデメリットはないでしょうか?
一般的に、メリットだけを見て商品を購入したりサービスを導入したりして、購入した後に後悔してしまうことは珍しいことではありません。多くの企業や団体で、中古ビジネスフォンが一般的になっているとはいえ、デメリットについて認識しておくことは重要です。
この記事では、中古ビジネスフォンのデメリットについて、新品ビジネスフォンの購入・リース契約の場合と比較して紹介します。
▶目次
1、新品ビジネスホンと比べたときのデメリット
中古ビジネスフォン(ビジネスホン)の導入を新品ビジネスホンの導入と比較した場合のデメリットについて案内します。
最新機能・性能
ビジネスフォンの最新機種には、一般的に独自機能や従来の機能が付いていたり、従来の性能を大きく向上させていたりするなど、最新機種ならではの特徴を備えています。スマートフォンの内線化やひかり電話、転送機能など、同じ機能を備えている場合でも使い勝手や登録可能なメモリー数などが最新機種と型落ち機種とでは大きく異なる場合があります。
オフィスとして、必要な機能が最新機種にしかついていないケースや、最新機能を活用すればビジネス効率が大きく向上する場合には、導入コストが高くついても最新機種を購入するべき、ということになります。
電話機の見た目のきれいさ
中古ビジネスフォンは、他の事務所にて数年間使用された機種ですので、どうしても機器に汚れやキズが付いたものとなってしまいます。
一般的には中古ビジネスフォン販売店にて機器のクリーニングや消耗品の交換などが行われますが、機種のきれいさを重視される場合には中古ビジネスフォンは向いていないといえるでしょう。
中古ビジネスフォンの魅力を感じながらも、見た目のきれいさに不安がある場合には、中古ビジネスフォンの販売業者に問い合わせをして、機器の状態を確認するようにしましょう。
機器のトラブル・故障時のリスク
中古ビジネスフォンだから壊れやすいというわけではありませんが、一般的にビジネスフォンの寿命は10~15年です。したがって、中古ビジネスフォンの方が、故障リスクが高いことは事実です。
また、故障やトラブルが生じた際の注意点として、新品ビジネスフォンと異なり中古ビジネスフォンにはメーカー保証が付いていません。販売店の独自保証の間での対応になりますので、販売店の保証内容によっては高額な修理費用が請求されてしまう場合もあります。
また、故障対応にて部品の交換が必要な場合に、メーカーの生産が終了している機種だとメーカーが部品の生産を終了していることがあります。このような場合には、ビジネスフォンごと交換せざるを得なくなり、結局機器代金が高くついてしまう可能性があります。
拡張性
機種にもよりますが、中期的・長期的に事業の拡大が見込まれる場合には、中古ビジネスフォンは拡張性に乏しいというデメリットがあります。
中古ビジネスフォンは年式によっては拡張性に乏しく、必要な拡張ユニットの入手が困難なケースがあるからです。
また、拡張を行う際には同じ機種をそろえなければなりませんが、販売から年数の経過したビジネスフォン機種を必要台数そろえることが難しいケースもあります。
2、リース契約と比べた場合のデメリット
中古ビジネスホンとリース契約とを比べた場合のメリットについて解説します。
新品ビジネスフォンと同様のデメリット
リース契約は、料金の支払い方法や保守契約の内容が異なりますが、ビジネスフォン電話機としては新品ビジネスフォンの契約なので、新品ビジネスフォンと比較して生じる際のデメリット(機能面、機種のきれいさ、故障・トラブル時のリスク)は、同様です。
イニシャルコストが必要
リース契約の最大のメリットは導入時の初期費用が抑えられることです。
中古ビジネスフォンの購入の場合には、一括現金での支払いになりますので、まとまった導入費用が必須になります。トータルで見れば安いとはいえ、特に事業をスタートしたばかりで資産に余裕がない場合には、初期コストの負担は重要な検討材料です。
保守の内容
リース契約は、リース会社による保守を含む契約内容になりますが、中古ビジネスフォンの購入の場合には保守の内容は販売店の施策に左右されます。
定期点検や購入から一定期間経過後の修理・設定対応は多くの中古ビジネスフォン販売店で、別途有料に設定されています。
3、まとめ
この記事は、中古ビジネスホン(ビジネスフォン)のデメリットについて、新品購入・リース契約と比較しながら解説しました。
デメリットを把握して検討することにより、購入後の認識不足による不満やビジネスで利用する上でのトラブルを避けることができます。
新品を購入した場合と比較したときのデメリットは、機能面・機種のきれいさ・トラブルに対するリスク・拡張性の弱さがあります。リース契約と比較した際のデメリットについては、これらに加えて初期費用が掛かってしまうこと、保守契約の内容が劣るケースがあること、が考えられます。