ビジネスフォン(ビジネスホン)は購入して設置が完了すれば安心、というわけではありません。精密機械ですので、どうしても故障のリスクが付いて回ります。
着信しても呼び出し音が鳴らない、相手の声が聞こえない、ボタンを押しても反応しない、転送機能が使えない、などさまざまなトラブルが起こる可能性があります。中古ビジネスホンは利用年月が経過しているので、新品ビジネスフォンよりも故障やトラブルのリスクは高いです。
では、故障やトラブルが発生した際には、どのように対応すればよいでしょうか?新品ビジネスフォンのようにメーカーによる保証や保守対応は受けられるでしょうか?この記事では、中古ビジネスフォンの保守契約について解説します。
▶目次
1、中古ビジネスフォンの保守はどうなる?
中古ビジネスフォン(ビジネスフォン)の保守について解説します。
保守契約とは?
保守契約とは、機械やシステムを使用しているうちに、トラブルに直面したり改善の必要性が生じたりした際に、迅速な対応を業者に対して依頼できる契約内容のことを差します。その代わりに、ユーザーは業者に対して保守契約料金を支払わなければなりません。
ビジネスフォンの場合にも、トラブル発生時の修理対応だけではなく、トラブルを未然に防ぐための点検・状態のチェックを保守サービスとして行っている電話販売業者が多いようです。
中古ビジネスフォンにはメーカー保証はない
購入後間もない時期の故障やトラブルについては、新品ビジネスフォンのようにメーカー保証があれば、費用の掛かる保守契約を結ばなくても対応の依頼が可能です。しかしながら、中古ビジネスフォンの場合には、メーカー保証は付いていません。
トラブルや故障に未然に対応する、あるいは迅速に対応してもらうために、保守契約が果たす役割は非常に大きいといえるでしょう。
2、保守契約の内容
中古ビジネスフォンの保守契約の内容は、大きく分けて定期点検保守契約とスポット保守契約があります。
それぞれの特徴について解説します。
定期保守契約
定期保守契約とは、ユーザーが保守契約料を負担する代わりに、ビジネスフォン販売業者が定期的に必要箇所の点検を行ってくれるサービスのことです。
主な点検箇所は以下の通りです。
- 主装置
- 主装置のデータ
- ビジネスフォン子機
主装置の外観や、ランプ・アラームの異常、ケーブルの接続異常の有無などを確認します。また、主装置の設置状況や設置された室内の環境についても、あわせて確認します。簡単な清掃(ほこりの除去)も行われることが多いです。
主装置データの障害履歴の確認、データのバックアップ、電圧測定などが行われます。
異音が発生していたり、異常の表示が表示されていたりする機器の異常をチェックします。
その他、異常個所の調整や、簡単なシステム変更などが定期点検保守契約の場合には実施されます。トラブルが発生する前に、必要項目をチェックすることにより、トラブルや故障を未然に防ぐことができる可能性があります。
スポット保守契約
スポット保守契約は、トラブルやシステムの変更が必要な際にその都度メーカーのスタッフに対応してもらえるサービスです。
一般的に保守契約料金は、定期保守対応と比較すると高くありません。
基本的な流れとしては、トラブルの発生やシステム変更の必要性が生じた際に、中古ビジネスフォン事業者に連絡数すると、工事スタッフがオフィスに駆けつけてくれます。迅速に対応できるよう、コールセンターを設けている業者が多くあります。
基本的に、トラブル発生後の対応になりますが、ビジネスフォン工事業者によっては、定期保守点検の内容をスポット対応で点検作業をするメニューを設けている場合もあります。
保守契約のポイント
保守契約を契約する上で重要なポイントは、以下の通りです。
- プラン内容
- 迅速性
- 対応時間
3、まとめ
この記事は、中古ビジネスホン(ビジネスフォン)の保守契約について紹介しました。
中古のビジネスフォンには、故障やトラブルの発生リスクが新品に比べて高いことや、ビジネスフォンはトラブルが発生してしまってからの対応になった場合に業務への支障が非常に大きいことなどから、保守契約をうまく活用してリスクを軽減する方法があります。
保守契約には、定期的に作業スタッフが点検を行う定期保守契約と、オフィスからの依頼に応じて対応してもらえるスポット保守契約があります。
契約プランは、ビジネスフォン販売業者によってサービス内容や保守契約料金が異なりますので、プランを比較しながら検討しましょう。