中古ビジネスフォン(ビジネスフォン)が一般化していることもあり、導入を検討しようとするとさまざまなビジネスフォン機種が発売されています。
企業の担当者の中には、ラインナップが豊富過ぎてどのメーカーのどの機種を選べばよいかわからないと思われる方もいらっしゃることと思います。
そこで、今回の記事では、会社の規模別におすすめ機種を案内します。機種を選択する際に重視したいポイントもあわせて紹介しますのので、参考にしていただけたら幸いです。
▶目次
1、中規模~大企業向け中古ビジネスフォン
中規模~大企業向けの中古ビジネスフォン(ビジネスホン)を紹介します。
ポイントとなるのは、拡張性の良さと高機能であることです。ここでは、NTTのαNXpulsを紹介します。
NTT αNX plusシリーズ
中規模~大規模のオフィスにおすすめしたい機種としてはNTT製のαNX plusです。
αNXシリーズは2008年発売の機種です。中古市場にある機種としては比較的新しく、また中古端末の在庫が豊富に揃ってきているタイミングでもあります。中規模・大規模の事務所で使用するビジネスフォンは拡張性と高機能性を重視して、機種を選定すると良いでしょう。
αNXシリーズ以外の機種を選定する場合でも、比較的発売からの経過年数が短く、数多く流通している機種を選ぶと失敗が少なくなります。
拡張性
特に、中規模・大規模の企業では、部署が新しく設置されたり、事業の展開によって急にまとまった数のビジネスフォンが必要になったりする可能性が少なくありません。そこで、重要となるのが拡張性です。
まず、ビジネスフォンとしてトップシェアのNTTの製品ということで、多くの機種が流通しているという点で、αNXは非常に安心感があります。
主装置に関しても、S、M、Lの3種類があり、タイプLの主装置を利用すれば多機能電話機最大480台、IP多機能電話機576台の接続が可能です。
中古ビジネスフォンでは、内線スロットに空きがあってもビジネスフォン子機の在庫が確保できないときには機種の増設ができない、といったリスクがありますが、人気のNTT製品ということでしばらくは在庫の心配も不要です。また、人気機種のため、故障時に部品の取り寄せが行いやすい(電話業者によっては即日対応も可能)というメリットもあります。
高機能性
αNX Plusは、スマートフォンの内線化やひかり電話・IP電話対応などの近年のビジネスフォンの主流となっている機能がもれなく搭載されています。したがって、基本的な機能を利用する上では新品の最新機種を導入する場合と遜色なくビジネスフォンが利用できます。
αNX Plusの特徴ともいえる機能の一つに、「設定データお預かり機能」があります。
この機能は、ビジネスフォン電話機に設定した電話帳などのデータや、転送設定などのデータについて自動的にバックアップを取ってくれる機能です。突然のトラブルによって、データが消滅してしまった場合にも、データが確実に保護されます。
部署ごとやダイヤルごとに細かな設定が必要とされるコールセンターなどで特に利便性の高い機能です。
2、小規模の事務所向けビジネスフォン
小規模のオフィスで重宝されるビジネスフォンは、限られた人員で着信を漏れなくキャッチできる機能を備えたビジネスフォンです。具体的には、転送機能や留守録機能、スマートフォンとの連携機能が重要視される傾向があります。ここでは、SAXAのPlatiaを紹介します。
Platia Standard
小規模の事務所におすすめしたい中古ビジネスフォンは、SAXAのPlatiaです。
Platia Standardは2013年4月に発売されたSAXA製のビジネスフォンです。
ひかり電話やIP電話に対応しており、最大10,000件の電話帳登録やスマートフォンの内線化など小規模から大規模のオフィスまで幅広く網羅する高スペック機種です。
留守番電話機能
小規模のオフィスにPlatia Standardをおすすめする理由の一つが、優れた留守番電話機能です。
Platia Standardには、以下の留守番電話機能が搭載されています。
- 自動モード切替
- 留守番モニタ機能
- ワンショット録音
自動切換え在宅モードと、留守番モードがあり、曜日や定休日、祝日をあらかじめ設定しておくと自動的に留守番電話に切り替わります。
留守番電話録音中に、録音内容を聞くことができます。受話器を上げると電話がつながりそのまま通話ができます。
かかってきた電話に出られない時にボタン一つで留守番電話に切り替えることができます。留守番電話録音のガイダンスが流れた後、録音を開始します。
外出時に役立つ機能
小規模のオフィスでは、担当者が外出して事務所を空けてしまうケースもあります。転送機能を始めとした外出時に役立つ機能が重宝されます。
- 外線転送機能
- リモートコールバック
- 同時転送
事務所にかかってきた電話を、スタッフの携帯電話や自宅に転送する機能です。限られた人員でビジネスの即時性を実現するために非常に役立つ機能です。
社外からオフィスにワンコール発信すると、自動的に折り返しのコールバックを受けられる機能です。携帯電話の通話料ではなく、事務所のビジネスフォンの電話料金で請求されるのでコストカットになります。
事務所から転送を行う際に、登録された2カ所の電話番号に同時に転送を行います。ビジネスの迅速性を助けてくれる機能です。
3、まとめ
この記事では、中古ビジネスフォン(ビジネスホン)のおすすめ機種について紹介しました。中規模~大企業向けにNTTのαNXを、小規模のオフィス向けにSAXSAのPlatiaを紹介しています。
ビジネスフォンの機種は非常に多彩ですので、上記機種にこだわって探すというよりも機能面にこだわって探されることをおススメします。
大企業の場合には、拡張性や機能面、中小企業の場合には即時性や留守番電話機能を備えた機種がおすすめです。
今回の記事を参考に、中古ビジネスフォンの導入を検討いただけたら幸いです。